よしたかさんの人紹介シリーズ第2弾!
今回は、作るを伝えるみんなの食堂 il mio campo(イルミオカンポ)のオーナーご夫妻、
島津一也(しまづ かずや)さんと有紀(ゆき)さんをご紹介させていただきます!
お店は取材させていただいた2022年の2月で開業8周年となります。
8周年おめでとうございます!
富谷のイキメンパパライター『よしたか』が、富谷エリアですでに目立ったご活躍をされている方々、まだスポットが当たっていない魅力的な方々をご紹介します!
人の「想い」、「ユニークな経歴」、「おもしろい個性」など、普通に暮らしているだけではなかなか感じることができない人の魅力や背景を取材し、みなさんに新しい発見や出会いのきっかけをお届けする記事です。
毎月シリーズで更新していますので、是非お楽しみください☆
〈お店〉富谷市成田の住宅街に佇む予約必須のレストラン
店舗は成田地区のほぼ中心部に位置しており、グリーンの屋根看板と板張りの外壁が印象的です。
お店のすぐ脇に駐車場もあるので直接お車でのご来店が可能となっています。
現在、お店は完全予約制となっており、ランチタイムは少人数の2部制、ディナータイムも1日1~2組の限定となっています。人気のお店ですのでお早めのご予約をオススメします。
お店の内装は白とダークブラウンを基調とした上品で落ち着いた雰囲気となっており、オシャレで心地よいBGMも流れています。
外観から店内までお洒落なお店のため、少し緊張してしまいましたが、有紀さんの優しいおもてなしで和らぎます。特別感はあるけども背伸びしすぎない雰囲気が、記念日やデートに最適なお店だと思いました!
〈ひと紹介〉食がつなぐ想いと、運命と
こんな素敵な空間で始まったお二人へのインタビュー。ここからは島津さんご夫妻についてご紹介させていただきます。
島津一也さんは宮城県名取市のご出身で、東京や北海道、仙台と様々な場所で料理人として豊富なご経験を積まれてきており、北海道では有名な系列レストランの料理長まで務められていた方です。
そんな一也さんの転機となったのは2011年に起きた東日本大震災。震災直後は食材を手に入れるのに本当に苦労されたと当時を振り返ります。
白菜1つ買うために4時間も列に並んだ記憶は、今でも忘れられません…。
これまでは発注すれば簡単に手に入っていた食材がまったく手に入らないという事態に陥りました。食材が無ければ、生産者さんがいなければ、自分のような料理人がその腕を振るうことができないと改めて強く感じたそうです。
それまでは「料理人である自分がこの食材の美味しさを引き出している」という傲りにも近い考えをしていた時期もあったそうですが、
「もっと食材や生産者の方々をよく知ろう、そしてより多くの方に知ってもらおう」
という強い想いが一也さんのなかに生まれます。
そうして、生産者・料理人・消費者の好循環を生み出すべく、地域の生産者の方々の想いや食材本来の良さを伝えるため、工夫をしながら店舗を経営されています。看板に書かれている「作るを伝えるみんなの食堂」という言葉は、生産者と消費者そして、一也さん自身にも向けたメッセージです。
島津有紀さんは管理栄養士、野菜ソムリエプロの資格を持っています。一也さんと同じ業界のご出身かと思いきや、以前は旅行会社に勤務されており、主に海外旅行の販売や企画、添乗業務などをされてきたとのこと。開店当初、初めて従事する飲食業には慣れず、ご苦労されたそうです。
しかし、旅行会社での仕事経験が、現在の飲食業にも繋がっています。
楽しい旅行や自分のやりたいことを心置きなく楽しむためには健康第一であること、そしてその健康を支える“食”はさらに重要であると思いました。
毎日の食事が病気の予防や健康な身体づくりにとって重要であると考えた有紀さんは、◎◎大学◎◎学科に入学します。有紀さんが38歳の時です。さらに、野菜ソムリエとしての勉強も始め、健康になるための食を追求します。
そんなある日、日本野菜ソムリエ協会主催の『アカデミックレストラン』という講話イベントで野菜ソムリエ講師のピンチヒッターとして急遽講師を務めることになりました。その時、会場となったレストランの料理人として有紀さんの対応をされたのが、ご主人である一也さんだそうです! 出会いもお洒落で素敵すぎです♡
運命的な出会いをされたお二人に、こんな質問をぶつけてみました!
お互いから見てご主人(奥様)はどんな方ですか?
どんな人にも寄り添える、とても優しい人ですね。
仕事に対する集中力がものすごい人です。メリハリがありますね。
お互いの良さを理解し、リスペクトしている本当に素敵なご夫婦です♡
〈想い〉生産者と料理人と消費者と
il mio campoがお客様にとって、『食に対する経験値(知)が上がる場所』になってくれたら嬉しいです。というのは、実は私…野菜があまり好きじゃなかったんですよ(笑)。
しかし、野菜に対して苦手意識を持っている人でも、生産者の方がまじめに一生懸命向き合って作った野菜は本当に美味しい、これはご自身が野菜嫌いだからこそわかった経験談です。
野菜に限らず、食材本来の良い味を知ることが出来ればきっと食材に対する意識は変わります。
これは「毎日良い店で良い物を食べてください」という意味ではなく、価格が安いスーパーの商品も、無農薬オーガニックでも同じです。
ただ、良いものを知った上で、TPO(時と場合)に応じて食べ分ける、使い分けをするということが出来るようになって欲しいとのこと。そのための食に関する知識や知恵を養うというプロセスを、イルミオカンポを通じてお手伝い出来れば嬉しいですね。
頑張っている生産者さんと消費者の皆さんの“橋渡し役”になりたいんです。
新型コロナウイルスの影響で、島津さんご夫婦のお店含め、飲食業界は大変かと思います。今後何か目標などございますか?
目標は、お店に生産者さんや有識者の方を招いてのトークイベントを再開することです。
コロナ禍で開催出来なくなってしまったそうですが、以前は年に4回ほど、生産者×有識者の方のトークイベントを開催していました。
あとはこれまで取り組んできた生産者さんと消費者をつなぐための活動を継続していきたいです。
とても面白そうなイベントですね!これからも応援しています!
〈お料理〉おふたりの想いが添えられた一皿
取材当日はパスタランチとパンランチのコース2種類を注文させていただきました。
この日のコースはさつまいものスープにはじまり、お野菜たっぷりの前菜プレート、ちぢみゆきなとトマトソースの自家製手打ちパスタです。
パンランチのコースにはメゾンカイザー仙台さんがお店のために焼いてくださっているチャバタと全粒粉パンが付きます。
(美味しかったのでテイクアウトしちゃいました!)
食後のデザートには旬のいちごを載せたチーズテリーヌとお店の定番デザートであるクリームブリュレを注文しました。飲み物も付いていてコーヒーや紅茶、ノンカフェインのハーブティーが選べます。
開業当初から出しているという、見た目も味も◎の美しすぎるお野菜たっぷり前菜プレート。前菜だけでも大満足。
ぜひお店に足を運んでいただき、お二人が届ける最高の料理と共に、生産者さんのこだわりや背景にある物語を感じとっていただけたら幸いです。
島津一也さん、有紀さん、ご多忙の中、貴重なお話をお聴かせいただきありがとうございました!
【店舗紹介】
名称:il mio campo
住所:宮城県富谷市成田4-19-3アスール・コート101
電話番号:022-725-2465
定休日:月曜日
営業時間:11:30-15:00、18:30-22:00
駐車場:あり
HP:https://www.il-mio.com/
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