イトーヨーカドーアリオ仙台泉店の思い出で終わらせない【店長感動メッセージ】

2024年2月1日

やよい

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アリオ仙台泉店が2024年1月31日㈬に閉店しました。
泉中央駅おへそ広場前や、店舗1階外には、たくさんの人が集まりました。

閉店セレモニーの様子と店長とむすび丸

閉店時間となった20時過ぎの閉店セレモニーにて、むすび丸と共に前にたち最後の挨拶をした、「イトーヨーカドーアリオ仙台泉店」の深井洋一店長の言葉を、この記事に残したいと思います。

（※動画から聞き取れる部分の文字おこしとなるため、途中省略した部分があります。）

イトーヨーカドーアリオ仙台泉　店長の言葉

本日はお寒い中、アリオ仙台泉店閉店セレモニーにお集まりいただき誠にありがとうございます。少しの時間ではありますが、私から最後のご挨拶をさせていただきます。

アリオ仙台泉店は1992年7月1日地下鉄南北線泉中央駅の開業に合わせてオープンしました。
当初は、この地区の発展にあわせ、順調に売り上げを伸ばしてまいりました。
1996年開店5年目にはイトーヨーカドーとして170億円の売り上げをあげ、全国のイトーヨーカドーの中でも有数の店舗となりました。

しかしながら、その後多数の強豪店舗が開店し、厳しい状況となってまいりました。
皆さんもご存知のことかと思いますが、2010年には閉店報道が流れ、社内でも閉店が決まっていたお店です。

その翌年、2011年東日本大震災が起き、このお店も大きな被害がでました。店内は、商品が崩れおき、甚大な被害で、店内で営業することはできませんでした。そんな中で、地域のお客様のご要望にお応えして、転倒販売五をじっしいたしました。多くのお客様から感謝の言葉をいただいております。
そして、(当時)閉店が決定したあとも、日々、この時のこと感謝の言葉をありがとうの言葉たくさんいただきました。

その後、会社として閉店を撤回し、アリオにリニューアルオープンすることが決まりました。2013年アリオとして改装オープンすることができました。

2015年には業績が回復し、手ごたえがございました。しかし、残念ながら2020年新型コロナウイルスの感染拡大により、一部店舗の休業をよぎなくされ、その後もイトーヨーカドーのアパレル事業、そして一部飲食厳しい業績となりました。

そして昨年本当に残念なのですが、閉店が決まってしまいました。
31年もの間この地でご愛好いただいた、このお店を閉店することになったこと本当に申し訳ございません。
心からお詫び申し上げます。

明日からこのお店が開くことはありません。
ただこの泉中央の地にこのお店があったこと、是非忘れないでください。

そして、最後に私から皆様へのお願いがあります。ここにいる最後まで残ってくれた従業員、ほとんどが仙台の地に残ります。ぜひ、うちのこのメンバーを見かけたら温かいお声がけをお願いします。

最後になりますが、31年間ご愛好いただいたお客様と、最後まで頑張ってくれた従業員、そしてこのお店に感謝して、私から最後の言葉をお伝えしたいと思います。

みなさま、本当にありがとうございました。

店長は、かけつけた多くの方々の顔を見ながら、時折涙をこらえた声で話していました。
そんな店長の最後のメッセージを聞き、お店での思い出をふりかえり泣いている方や「ありがとう」と拍手をしながら何度も声をかける方がいらっしゃいました。

アリオ仙台泉 pic.twitter.com/vERgsvmMp5
— Daisuke Nishiwaki (@anticlimax22) January 30, 2024

それほど、多くの人々に親しまれ、利用され続けたお店であるだけに、今回の閉店はとても悲しいです。

最後にシャッターが閉まるまで、皆さんが写真や動画撮影をし、最後の別れを惜しんでいます。

アリオ仙台泉店(旧イトーヨーカ堂)
地下一階おヘソ広場前にて
「ありがとーー！(拍手喝采)」
シャッターが閉まりきった時の皆さんの落胆が大切な場所だった何よりの証拠😭#閉店 #アリオ仙台泉 #ありがとう
※友人撮影 pic.twitter.com/OfquprDLHG
— トミコス|富谷＞全国地元Life&Idea (@tomikos_tomiya) January 31, 2024

アリオ店内にあった専門店の多くが、アリオ閉店とともに営業終了とのことですが、一部はセルバ・セルバテラス店に移転します。また、他最寄り店舗に行くことも決定しているので、ぜひ確認してみてください。

悲しいで終わらせず考えたいこと

店長の言葉にもあったように、アリオで働いてきた従業員の方の多くが仙台に住みつづける方々です。
しかし、その働いてきた従業員の再就職先は、１８６人のうち１１人ほどしか確定していません。

また、報道機関の情報によると、閉店後の施設について所有する住友商事は「まだ決まっていない」とのこと。
店舗の縮小や閉店は泉区だけではなく、富谷周辺でおきています。
人口が増加して勢いがある、東北で住みたい街№１などをうたっていますが、水面下でこういった閉店ラッシュが続く問題は、泉区や富谷市をこえて、深刻に受け止め考える必要があるのではないか、と思います。