みなさん、富谷のしんまち通り、TOMI+の向かい側にある「そば処さくらUZ-42」をご存知でしょうか?
知る人ぞ知るお店の周囲には手作りのデザイン看板が賑やかに飾られており、通りを歩く方々の目をいつも楽しませてくれます。
現在お店は毎週金~日曜日と祝日のみの営業となっており、さらにこだわりの熟成黒そばは一日20食限定で幻のお蕎麦となっています。
今回はトミコスの気まぐれライターよしたかがお店の蕎麦よりも味わい深い、オーナーご夫妻の河野親(ちかし)さんと悦子(えつこ)さんを突撃取材しました!この記事を読めばきっと新町のお店に行ってみたくなりますよ~。
北海道から富谷へ移住
ご夫妻は北海道の小樽から約18年前に富谷の新町地区へ移住してこられました。
キャップがトレードマークのご主人親さんとマスクチャームがオシャレな奥様の悦子さん。
北海道からここ富谷へ移住を検討された一番の理由は北海道の雪だそうです。
小樽は北海道の中でも特に雪が多い地方で、冬場の雪かきに始まり雪かきに終わる生活に少し疲れてしまい、(いつかは雪の少ない地方に暮らしたいな…)という願望を抱いていたそうです。
そんな河野親さんは小樽にいた頃、お父さんが創業された運送会社の2代目社長としてお仕事をされていました。
20台以上のトラックを持つ大きな会社だったそうです。北海道にいた頃から配送の仕事で東北や仙台へは来られていたようで、富谷の現在のご自宅も当時知人から紹介されたものだったそうです。
この町の雰囲気に惹かれた河野さんご夫妻ですが、引っ越し先に選んだ家は建物の老朽化がひどく、かなりの手入れが必要だったそうです。しかし、建物の改修はこれまた仕事で知り合った大工さんにアドバイスを受けつつ、ほとんどご自身で手がけたというから驚きです!
実際にご自宅兼店舗を訪れると河野さんの手仕事が随所に確認出来ますが、どれも素人とは思えないほど見事な仕上がりです!一緒にものづくりをしてみたくなりますね!
運送業の世界からラジオの修理業へ
河野さんは長年運送会社の社長としてお仕事をされてきたこともあって幅広い人脈をお持ちですが、富谷へ移住してから新しく始められたお仕事はなんとラジオの修理屋さんです。
学生時代からアマチュア無線にご興味がおありだったようで、趣味としてずっとラジオには携わってきたそうです。ご自身の「好きや得意」が拡大していくうちにお仕事になったのでしょうか。
今はその幅広い人脈を活かして各地から集めたアンティークラジオのコレクションも130台を越えるようで、店内にも歴史を感じさせる本当にオシャレで味わい深いラジオが80台ほどがディスプレイされています。(きっとご自宅の中もすごいことになっているんだろうな…)
さらに驚くのはその殆どが現在も使えるとのことです。お店に行くと実際にスイッチを入れて音を流してくださいます。その独特な音質は臨場感がありすごくワクワクしました。
このアンティークラジオに囲まれて、暖色系のランプの下で飲むお酒は最高ですね。
親さんはお酒も大好きなんですね。
(もしかしたらバータイム実現の日も近いかも…。)
ご夫妻は店内にあるコレクションを通じて日本の歴史も教えてくださいます。
実際に当時使われていた物に触れながら生きた歴史の話が聴ける場所なんて本当に貴重だと思います。
ご来店した際にはぜひお二人に声をかけてみてください。
そして店内にはまさかの「真空管、ご自由にお持ちくださいコーナー」もありますw。私は真空管についてよく知りませんが、なんかかっこいい…。
MADE IN USAやシリアルナンバーの表記がちょっとイケてます。これだけ色々なカタチや大きさの真空管があるとついつい収集意欲も湧いてきちゃいますね。
皆さんもインテリアのお供に真空管をおひとついかがでしょうか?w
ラジオの修理業から現在のお蕎麦屋さんへ
現在のお蕎麦屋さんは約5年前に開業したとのことです。
最初は趣味で始められたという蕎麦打ち。河野さんの蕎麦打ち師匠は感覚的な教え方をされる方だったようで、現在のお店の蕎麦も河野親さん独自のセンスによって生み出された唯一無二の熟成黒そばです。
現在のメニューは写真のようになっており、特徴的なのは最近追加されたホルモンそばでしょうか。
取材したその日は定番のかしわそばととろろそばを注文しましたが、蕎麦自体の味と風味がしっかりしており、また蕎麦つゆとの相性もバッチリでとても美味しかったです。
ちなみに蕎麦には前菜の3種盛、おかず、お新香、なんと最後にはデザートのケーキとセルフサービスのコーヒーまでついてきます。1000円以下でこのボリュームはもう大満足ですね!
親さんはご自宅の敷地内でぶどうを8種類も栽培されており、ぶどうが美味しいタイミングに来店すれば自慢のぶどうも振る舞っていただけるかも!
【そば処さくらUZ-42】の由来
なぜ店名を「さくら」にされたのですか?
妻のアイデアですが、蕎麦屋のイメージにも合うし、シンプルで覚えやすいからです。
さくらの後に続いている「UZ-42」はどういう意味なんですか?
これはラジオの真空管の名前なんですよ。
さくらという店名はたくさんあるのですが、これのおかけで差別化もできています。
たしかに!この名前のお蕎麦屋さんは絶対他に無いですね。
ここにも親さんのラジオ愛が表現されていました。
奥様の悦子さんもとても手先が器用な方で店内には趣味のトールペイントをはじめとした手作りの品が所狭しと並べられており、とっても賑やかです。販売もされているので気に入った商品は購入することも可能です。
今回は河野さんご夫婦の現在やこれまでの道のりをお店のご紹介と共にさせていただきました。
もちろんお店のお蕎麦もご賞味いただきたいですが、お店に展示してあるディスプレイや河野さんご夫妻との味のある会話もぜひお楽しみいただければと思います。お二人と楽しくお話していると注文したお蕎麦が目の前に出てくるのはあっという間ですよ。
ぜひこの記事を読んで河野さんご夫妻に興味を持ってくださった方は週末に新町通りのお店を訪ねてみてください。
【店舗紹介】
名称:そば処さくらUZ-42
住所:宮城県富谷市新町45
電話番号:022-358-7538
営業日:金・土・日・祝日のみ
営業時間:11:00-15:00
駐車場:あり
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