熊谷牧子(くまがいまきこ)さん
富谷市出身の熊谷さんはとにかく踊ることが大好き。
口下手なので自分の想いをうまく口にできないと話しつつ、ダンスの話になると止まりません。
踊り続ける理由、そして富谷で始めたばかりの活動ついて聞いてみました。
子どもの頃からジャンルを変えて踊り続ける
ズンバ、ジャズダンス、ヒップホップなど様々なジャンルのダンスが踊れる熊谷さん。
初めて踊ったジャンルは日本舞踊。
小学4年生の時、個人で運営している託児所のおばあちゃん先生が日本舞踊の先生をしており、教えてくれたことがきっかけでした。
中学に上がると時間が合わず、日本舞踊に通えなくなりますが、それでも「踊りたい」と近所のバレエスクールへ通ったそうです。
踊ることがとにかく楽しく、ダンスの勉強をするために高校を中退し専門学校へ進学するほどダンスに夢中になっていきます。
しかし、専門学校が突然閉校。
それでも多賀城市の市民ミュージカルや、沖縄アクターズスクール仙台校でダンスの活動したりと、踊ることを続けていきました。
野球好きなお父さんの一言でプロ野球楽天イーグルス公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」として活動していた時期もあるそうです。
ズンバは世界一周ができるダンスフィットネス
熊谷さんの一番好きなダンスは有酸素運動のダンスフィットネスである「ズンバ」。
その魅力を聞いてみるとズンバは世界中のダンスの要素が含まれている唯一のダンスだからだと教えてくれました。
ズンバで使う音楽は世界各国のラテンを中心とした4つのステップが基本。
しかし、その他にもフラメンコやベリーダンス、HIPHOPやK-POPなど流行りの音楽を取り入れているので、踊っているだけで世界各国へ行った気分になるズンバが大好きだと言います。
ダンス経験がない人にお勧めするのもズンバだそう。
一つのダンスの種類を追求するのもいいけれど、専門の教室へ習いに行かなくとも、世界各国のステップが踏めるズンバはお得でオススメだと言います。
各国のステップを踏みながらその国の発祥のルーツを知って踊るのも楽しいです!と話しながらどんどんテンションが上がっていく熊谷さん。
「でもこれって、とてもマニアックな話になってきちゃいますよね」と言いますが、こんなダンスに情熱を先生に教わることができたら、きっと初めてでもダンスの魅力に惹きつけられそうですよね。
病気をきっかけに指導者の道へ進む
2020年、高齢者や障害がある方対象の椅子や車椅子を使ったズンバのインストラクターの資格を取得したばかりの熊谷さん。
今後は高齢者施設、介護施設に出向き、ズンバで楽しく健康になれたら嬉しいと意気込みを語ってくれました。
初めての指導は楽天ゴールデンエンジェルス時代にキッズチアに指導をした時。
教えることが難しく、自分に指導者は向いていないと思っていたそうです。
そんな熊谷さんが指導者の道へ進んだのは7年前乳がんを患ったことがきっかけでした。
もしかしたら明日死ぬかもしれない、そう思った時、「自分がやってきたものを残したい。それでみんなで健康になれたら」と強く思ったそうです。
乳がん手術後のリハビリはとても辛く、もしあの時座ってできるズンバがあればリハビリも楽しくできたはずという自身の経験が背景にありました。
今後はインストラクターの資格を生かし、自身が勤める高齢者施設でズンバ教室を開催する準備を始めたばかりですが、依頼があれば県内どこにでも出張するそうですよ。
ダンサーとして、指導者として両面でダンスを楽しみ続けたい
2020年から大人向けのズンバ教室を少しづつ始めています。
一般的にズンバの教室は先生の動きをみて模倣するものですが、熊谷さんの教室では動きやステップのルーツや発祥などの楽しさや面白さも伝えていきたいと意気込みを語ってくれました。
友人を集めてズンバの体験会をしてみたところ、「体が軽い」「体の不調が改善された」という言葉に活動のやりがいを感じています。
現在富谷市の隣、大和町もみじが丘の教会を借りて活動をしていますが、地元富谷市内で公民館のサークル活動として定期的に活動していきたいと考えているそうです。
指導者として活動を始めたばかりの熊谷さんですが、今後も自分自身もダンサーとして踊り続けたいと言います。
乳がん闘病中には子どもを授かりたいと服薬を一時中断し、妊娠出産した熊谷さん。
服薬治療を再開する際に産後ズンバを始めたところ、心がリフレッシュでき、リンパの流れもよくなり体も整った経験からズンバの良さを改めて感じたそうです。
昨年は、東北最大のチアフェスティバルのステージにに10年ぶりに出演!口下手で気持ちが言葉でうまく伝えられない分、体全体で表現する気持ちよさは快感だと言います。
私自身、全くダンスをしたことがないのですが、熊谷さんの話を聞いていたら、ズンバを踊ってみたくなりました。富谷でダンスができる日が来るのが楽しみですね。
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この記事は「風と土の交差点プロジェクト」の一環で、風の人と土の人の関わりしろを創ることを目的としています。毎日1人ずつ、富谷塾生を中心とした富谷のひとの情報を発信していきます。