伊藤直子(いとうなおこ)さん
10年前に子育てしやすい環境を求めて仙台市から富谷市に移り住んだ伊藤さん。
「やらないよりやって後悔したい」と、常に熱意を持って突き進んでいます。
その熱意は全ての人が幸せになるために、が根底にありました。
中学生からの長年の夢、世界一人旅で自分の価値観が180度変化した
元々、ポーセラーツの教室をしていた直子さん。
ポーセラーツはporcelain(磁器)とart(芸術)を組み合わせた造語。
白磁にシール感覚で使用できる様々な柄の転写紙を好みに合わせて貼るだけで、手軽にオリジナルの作品を作ることができるハンドメイド。
オリジナル転写紙を販売するために物販の勉強を始め、「商品を売る」という経験を生かし、今では様々な商品を販売しています。
企業とのコラボ商品も多いため、人と関わることが大好きだと思っていたら、元々は人と関わることが嫌いで、人と関わりたくないからという理由で初めの就職先は遺伝子研究所だったそうです。
転機は21歳の時、中学生の頃からの夢だった世界一人旅へ出かけたこと。
13人が1台のバンに乗って1ヶ月間毎日3食と寝床をともにするアメリカ横断ツアーに参加し、その中で次々に思いも寄らないハプニングに遭遇する中で人との関わりが密になってきます。
1番のエピソードは、ラスベガスに移動中の砂漠のど真ん中で車が故障し4時間も立ち往生したこと。
宿泊先のキャンプ場に着いた時には真っ暗になってしまいましたが、仲間はそのハプニングすらも楽しみ、夜のキャンプファイヤーを企画し大盛り上がり!
その後も一人では考えつかないことも仲間と話すと沢山のアイデアが出ることが楽しくなり、人と関わることがすっかり好きになっていきました。
商品を販売することは自分とみんなが幸せになるための活動
アメリカツアーで変化したもう一つの価値観は、持っている資格に縛られず、自分の好きなことを仕事にしてもいいと思えるようになったこと。
自分の好きなことは何なのか、考えた時に出てきたのは「子どもとの時間を生み出すこと」。
会社を退職し、ポーセラーツの教室を始めます。
ポーセラーツを選んだのは、元々好きだったわけではなく、偶然、幼稚園の親睦会で母親だけで子どものためのオリジナル食器を作ったことがきっかけでした。
ポーセラーツのオリジナル転写紙の販売をきっかけに、他の分野へも販売を広げていこうと初めて出した商品は柴田町にあるはらから会のおからパウダー。
はらから会は全国テレビでも豆腐やおからが美味しいと紹介されたことがあり、直子さんもテレビでみてはらから会もことを知ります。
しかし、観て終わらないのが直子さんの凄いところ。
「これだ!」と思って、すぐに直接電話したというから、その行動力には驚きです。
今後商品化に向けて動いているものはマグネシウム粒。
なぜおからパウダーの次にマグネシウム?一見、全く異なる商品ですが、どちらもいい商品なのに、その商品の情報がみんなに届いていないということが共通していました。
「みんなに知ってもらうことで購入につながれば、経済が周る。
始めは自分が幸せになるために動き始めたが、生産者、消費者全ての人が幸せになるならこんな素敵で幸せなことはない」直子さんの思いは常にそこにあります。
人生は宝探し。常に新しいものを探し続ける
みんなが幸せになるために「みんなが知らないいいものを探す。常に宝物探しをしています」と目をキラキラさせて話す直子さん。
いつも何かいいものはないかとアンテナを張っているそうです。
そんな日々の活動の原動力は「毎回違うこと」。
人と人とが繋がって知恵を出し合うことで、新しいものが生まれていくことが楽しい。
「ポーセラーツも同じカップに同じ柄の転写紙を使っても、その時作ったものと同じにはならない。
だからどれも根本は一緒です」と笑って話すのを聞いて、初めはポーセラーツと他にも色々やっていて何者!?と思っていた疑問がここでやっと腑に落ちました。
常に違うことを探し続けて発見し続けているので、直子さんの原動力がなくなることはありません。
最終目標は幸せの連鎖
「あくまで仕事は自分のやりたいことを叶えるための手段に過ぎない」と直子さんはきっぱり言い切ります。
みんなが幸せになるために活動していく中で、出会った商品との出会い、人とのご縁、知り得た知恵は物より贅沢なもの。
自分だけでなく、みんなに共有し、みんながやりたいことを叶えることができる後押しが少しでもできたらと日々活動しています。
今後は、富谷市民として富谷で知らないお宝を発掘していきたいそうです。
自分の商品をもっとたくさんの人に届けたい人は直子さんのところへ行ってみてくださいね。
最近動いているプロジェクトはより多くの人にお届けするためのマグネシウム粒「ユニマグ」の販売先を探しているそうです。
富谷を飛び越えて活動する直子さんの話は聞くとどれも興味深く、もっと聞きたくなってしまいいつまでも話が尽きません。
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この記事は「風と土の交差点プロジェクト」の一環で、風の人と土の人の関わりしろを創ることを目的としています。毎日1人ずつ、富谷塾生を中心とした富谷のひとの情報を発信していきます。