傳井昌子(つたいまさこ)さん
小さい頃から歌うことが大好きで、現在ではイベントやフェスでゴスペルを歌い、音楽を通して人と人の出会いを楽しんでいる傳井さん。
こだわりのパン作りにはまって「Bakinglab.cotocoto」の屋号で気まぐれパン屋さんとしても活動中。
ただパンを作るだけでは納得がいかず、目指すは「シンプルパンを美味しく作る、小麦粉マイスター」。
パンとの出会いで沢山の夢が広がり、将来は大好きな銘柄の小麦粉を全国に発信したい!と小麦粉に対する想いが熱い素敵な女性です。
「ゴスペル」と出会い大人数で歌う楽しさにハマっています!
見た目は、みんなにめちゃくちゃ真面目にみられることが多いようで、実際は楽しいことにすぐに突っ走る明るい性格の持ち主さん。
高校卒業後、農業機械を扱っている会社に就職し約7年間、事務職で働いていました。
就職を機に一人暮らしを始めた彼女にとって、毎日の楽しみはお酒とカラオケ。
ズバリ、この2つを楽しむためにだけに働いていたと断言します。
その軍資金を稼ぐために夜は飲食店でさらに働く日も週に数日ありました。
農機具を扱う関係で関わる年代は年上の方が多く、飲食店でも年齢が高い人ばかりだったので、ニーズに合った曲を選曲して歌い、楽しんでいました。
そのような環境のおかげでコミュニケーションスキルが上がり、人と人との関わり方を学びました。
その後、子育て中に旦那さまと出会ってからゴスペルを始めました。
ゴスペルの魅力は、大人数で楽しく歌えること。
ただ自分が歌って楽しむだけではなく、聞いてくれている人も楽しんでもらえるように、身体全身を使って楽しさを表現していきたいと常に向上心を持って活動されています。
「パン作りの原点」が分かったら面白くて、探求心が止まらない
東日本大震災のみんながとても大変だった時に、近所の人からお礼で手作りパンをもらったことに、とても感激して手作りパンの暖かさを知ったそうです。
その後、自宅でパン教室をしていた方との出会いがあり、久しぶりに自分でパンを作ってみたら楽しくて、いつもなら興味があってもすぐに飽きるのに逆にどっぷりのハマることになりました。
お惣菜パンはフィリングが入っているので美味しいのは当たり前。
素朴なベーシックパンを美味しく作りたいと思うようになりました。
パン屋さんで1年間仕事をしながら、自分でも作っているうちに、なんで膨らまないのか?
なんでうまくいかないのか?など失敗を重ねるうちにパンに関する疑問がどんどん出てくるようになりました。
でも、ネットなどで調べてみてもその答えがよく分かないことばかりだったそうです。
そんなときに「パンの疑問をすっきりさせませんか?」という先生との出会いで、千葉県まで月に1~2回約半年間もその先生のパン教室に通いました。
「なんでこうなるのか?」に対してきちんとした理由、小麦粉の配合など技術的なことを理論的なことを学び、パンの奥深いところまで理解を深めていきさらにパンの魅力にはまっていったそうです。
シンプルパンにこだわりたい。一押しの小麦粉「キタノカオリ」
素朴なベーシックパンを美味しく作るには、最終的には原材料の小麦粉が命。
国産だけにこだわって作っているわけではなく、外国産の方が向いているパンには上手に外国産も使い分けるほどの徹底ぶり。
美味しい配合を理論的に研究しつくしているからこそ、小麦粉の配合にはものすごくこだわりが強いです。
でも、国産の小麦粉をメインに作りたい想いも大きく、一押しは北海道産「キタノカオリ」。
この小麦粉は、他の粉よりもクラム(中の白い部分)が黄色みがかっていて甘味があるのが特徴です。
シンプルなパンだからこそ焼き上がりの香りが良く、独特な甘味がありものすごく美味しいパンになります。
ただ、この小麦粉は雨にとても弱いため梅雨が来ない北海道限定。
また、栽培期間が長いため生産量が減少している希少価値の高い小麦粉です。
この「キタノカオリ」を今よりもたくさん生産できるよう、農家さん達に資金面などでもサポートしたいので、自分の活動もどんどんと広げていくそうです。
他には、富谷の土地に小麦粉を栽培・収穫して富谷産100%の小麦粉を作ることも夢の一つ。
たくさんの仲間と一緒に富谷産の小麦粉を使ったパンや、スイーツなどの商品開発をして地域事業の活性化を実現するのも楽しみの一つとなっています。
小麦粉を一緒に作ってくれる方、大募集中です!
また自宅の敷地に小屋を建てて、自分が納得した美味しいパンができたときだけ限定の「気まぐれパン屋さん」をオープンすることも夢だと教えてくれました。
パンをより美味しくするための配合レシピなどを研究する専用の研究場所が欲しいと。
まだまだ勉強中で完璧で知っている感じではないので、もっと知識を深めたいのと、小麦に関わる仕事をしたいと教えてくれました。
美味しいパンを沢山のひとに食べてもらうために、日々研究!
100万円あったら全国のパン屋さんの巡って食べ歩き、それぞれのパンにあった小麦粉の配合などを研究して「小麦粉マイスター図鑑」を作りたい。
そんな探求心が強い彼女は第2,4金曜、富谷市役所「市民交流ホール」で開催されるFikaに出店中。
たまにTOMI+にも出没しているので、こだわりのシンプルパンを是非食べてみてください!
知り合いになるには、情報はこちら
この記事は「風と土の交差点プロジェクト」の一環で、風の人と土の人の関わりしろを創ることを目的としています。毎日1人ずつ、富谷塾生を中心とした富谷のひとの情報を発信していきます。