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富谷(もしかしたら)知り合いかも?図鑑【佐藤敏充さん】

佐藤敏充(さとうとしみつ)さん

お母様のご実家もあり、昔から馴染みがあったという富谷のまち。

ひとりの園芸農家として仕事で訪れた富谷は「積極的なコミュニケーションが苦手な自分をひとりの仲間として自然に受け入れてくれたすごく楽しいまち」と語ってくださったのは、多賀城市高橋を拠点に【Flower Farm 四季彩】を営む施設園芸農家の佐藤敏充さんです。

家業を継いではじめた園芸農家の仕事も2020年で25年

佐藤敏充さんは元々お父様の家業を継ぐというカタチでこの園芸農家の世界に入り、2020年の今年でこの道25年のベテランです。

高校時代から家業を手伝いはじめた敏充さん、この仕事の苦労も理解した上で業界に入ったとのことです。まさに筋金入りの園芸農家ですね。

農家さんにしては珍しく、マーケティングに精通しています。

敏充さんの事業の特徴のひとつに少量多品種へのこだわりがあります。

一度植えると毎年花を咲かせてくれる多年草。
ガーデニングをたしなむ一般の方々には大変人気があるそうですが、敏充さんのお店ではなんと約100種類もの多年草を取り扱っているそうです。

「良い商品を作れば売れる」というのは半分間違い

「良い商品を作れば売れるという方もいますが、それは半分間違い。
良い商品を作るのは当たり前で、お客さんにとって分かりやすい付加価値を付けてあげることが大事だと思う」と敏充さんはいいます。

付加価値について熱く語る佐藤さん。

そんな敏充さんの苗の付加価値のひとつとして、手作りのオリジナルラベルがあります。

多年草の苗は、購入時に花を咲かせていないものも多く、一見するとどんな花を咲かせるのか想像しにくいそうです。
そんな花の特性を分かりやすくお伝えする手段として、このオリジナルラベルを考案されたとのこと。

花市場には園芸農家の方が出荷された数多くの苗が並びます。
そんな中で敏充さんのオリジナルラベルは苗の個性を際立たせてくれる重要な役割も果たしてくれているようです。

一番のやりがいは「育てたことがない植物に挑戦し、それが実を結んだとき」

一番のやりがいは「育てたことがない植物に挑戦し、それが実を結んだとき」だそうです。
苦労と試行錯誤の末に初めて植物が花を咲かせる瞬間、そしてその花がプロの目利きに高く評価され、高値が付く瞬間は「超嬉しい!」と熱く興奮気味に語ってくださいました。

様々な種類の品種を育てることに挑戦しています。

敏充さんが富谷でお仕事をするきっかけとなった人は富谷のしんまち地区を中心に活動している【はにかむ富谷】代表の若生大さん。
しんまち地区にある富が丘公園に花壇をつくりたいという相談を受け、色々とアドバイスしているうちにそのまま仕事として関わる事になったそうです。

敏充さん曰く、積極的に人とコミュニケーションを取ることが苦手で、この時はあくまでいち納品事業者として関わり、深入りするつもりはなかったとのこと。
そんな敏充さんの気持ちとは裏腹に当時富谷のしんまち地区に集まっていた人達は敏充さんを旧知のメンバーであるかのように自然と受け入れ、当時の敏充さんは富谷のコミュニティの雰囲気に驚いたと心境を語ってくださいました。

「花は楽しい」を伝えたい

敏充さんは苗の栽培や販売だけでなく、花壇づくりにおける気遣いやこだわりも人一倍ある方です。そんな敏充さんが提唱するのは【小さな花壇】です。
大きな花壇での作業は、無理な姿勢での長時間作業を強いられることもあり、高齢者の方への負担も大きいです。
花を植えるという作業を「大変な作業」ではなく、「楽しい作業」と感じてもらうためにも、小さな花壇をオススメしています。

将来の植え替えを見据えた長期目線での花壇づくりという観点でも小さな花壇は管理が容易で心身の負担を軽減出来るので良いとのことです。

花は植えるときや飾るときは花の数やボリューム以外に、いかに飾るかも大事だといいます。
花を飾るのは服のコーディネートと同じ。
その配色や配列で全然見た目の印象が違ってくるとのことです。
敏充さんは宮城県の事業【花育】の一環として、ワークショップの講師などもされ、このノウハウを伝えています。

子どもたちが参加した、寄せ植えワークショップ。

いつもの通い慣れた道に花があるだけでひとは元気になれる

インタビューの最後に、「人と人とのコミュニケーションをキャッチボールに例えるなら、富谷はボールを上手に投げてくれる人が多いまち、これまで富谷の人と関わってネガティブな感情になったことは一度もない」と言い切る敏充さん。

今後のビジョンやまちへの想いについても語ってくださいました。

「今は新型コロナウイルスの影響で心が弱ってしまっている方も少なくありません。
花にはそんな人の心を元気にして、上向きにするチカラがあるようです。
誰かにとっての通い慣れた道にちょっとした花を添えるだけでひとは元気になれる。
もしそういう事が出来るなら、私を仲間として受け入れてくれたなじみある富谷のまちのあちこちに小さな花壇を増やし、まち全体を元気づけられたら嬉しいですね」

皆さん、いつも何気なく過ごしている皆さんの空間に、誰かを元気にするためのお花を添えてみてはいかがでしょうか?

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この記事は「風と土の交差点プロジェクト」の一環で、風の人と土の人の関わりしろを創ることを目的としています。毎日1人ずつ、富谷塾生を中心とした富谷のひとの情報を発信していきます。